前回は仲介手数料の仕組みを知り、上手に駆け引きするヒントを紹介しました。言わば「不動産屋の気持ちを把握する」値下げ交渉です。
それに対して今回は大家さんの気持ちを把握して行う値下げ交渉術です。
「今の入居者が去ったら次の入居者が決まるまで空白ができてしまう」と大家さんは考えます。なので、できるだけ長期、最低でも2年以上は必ず住み続けて欲しいと思っています。
更に、10年間1人の入居者が住んだ部屋と、10年で5人の人が住んだ部屋では室内環境維持の面でリスクがだいぶ変わってきます。多くの人が住めば住むほど引っ越し等で床や壁が傷つく可能性がありますし、部屋の使い方が汚い人が住む可能性も上がります。さらに、いくら敷金で徴収できるとはいえ、人数分だけ清掃費用や維持費用がかかってしまいます。
そういう面もあり、大家さんは入居者に「できるだけ長く住んで欲しい」と考えるのです。
では長く住んでもらうために、大家さんはどの程度までの要求を許容してくれるのでしょうか。
まず、エアコンや電気など、入居者が去った後も残るものについては新調・取り付けを行ってくれるケースが多いです。
特にエアコンの購入・取り付けを自分で行うと50000程度かかるため、契約前に大家さんに頼み込むのが非常におすすめです。エアコンが付いていなかったり、見る限り相当古そうだと感じた場合には是非交渉してください!
逆に、家賃の値下げというのは相当難しいです。大家さんにしてみれば、一旦値下げしてしまうと次の値上げが難しくなってしまいますし、月々の自分の収入源になる家賃を下げることはリスキーなのです。
家賃の値下げは難しく、半永久的に残る家電の新調は受け入れてもらいやすいです。