ここでは「きのこ・たけのこ論争」「たまご・にわとり論争」の様に長きにわたって争われ続けている命題「一人暮らし VS 実家暮らし」について知見を整理します。どちらもそれぞれの良さがあり、人それぞれ価値観が違うのは重々承知した上で、大きく「費用」「生活スタイル」に分けて分析を加えてみようと思います。
第一弾としてこの章では「費用」について焦点を当ててみます。
一人暮らしをする平均年数は3~5年と言われています。間をとって4年として計算してみましょう。
一人暮らしにかかる費用は「入居時+(住んだ期間✖️一ヶ月あたりの生活費)+退去時」で概算できます。
あとの章で詳しく述べますが、入居時は敷金・礼金・引っ越し代・家具家電新調代等を合計して約40万というのが相場です。
また、退去時も同様に相場が大体決まっており、ゴミ処理代・引っ越し代等で約10万というのが平均的価格です。
一人暮らしにおける費用を左右するのは、やはりイメージ通り「一ヶ月あたりの生活費」なのです。家賃はそれぞれの地域によるため一概には語れませんが、ここでは東京・大阪・神奈川など、比較的地価が高めな地域での論議が主になります。
(一応都会における家賃は約60000円、田舎は約40000円と言われています。信ぴょう性はビミョーですが、、)
一ヶ月あたりの光熱費は電気・水道・ガス合計で10000が平均的で、食費はすべて自炊すれば12000、外食中心なら30000以上になります。
これに携帯料金8000円、インターネット料金5000円が加わると、ただ生活するだけでも一ヶ月あたり10万はかかります。年間にして120万です。
また、もし車を所持しようものなら駐車場+ガソリン代+保険等維持費で一ヶ月あたり30000近く飛びます。
というわけで、例えば大学4年間を一人暮らしで過ごそうとなると、トータルで約550万ほどかかるわけです。
さて、では実家暮らしでの費用はどうなるでしょうか。当然入居も退去もないのでかかるものと言えば生活費くらいですが、実家の場合は親が料理を作るなど食費が大きく抑えられる傾向があります。一方で、シャワーのみでなく風呂を沸かす家庭が多く、電気の消費量も多いため光熱費は高くなりがちですが、一人当たりの出費となると大した額ではありません。
学生・社会人共にバイトなどで稼いだ金を実家にある程度入れることが多いですが、10000~20000程が平均的な価格です。
したがって、一ヶ月の生活費は携帯料金を自分で払っていると仮定して40000~50000程度です。
上の例と条件を揃え、4年間実家で暮らした場合、出費は半額以下の250万程度で抑えられるのです。
以上のように、ただ普通に生活するだけも2倍以上かかる金額が変わります。そりゃ実家暮らしの人が貯金できるわけです笑。
また、計算に含めなかった交際費についても、家族の目を離れることから一人暮らしの方が多くなりがちです。
「自由」をとるか「費用」を取るか、価値観や家庭環境は人それぞれなので一概には言えませんが、個人的な意見としては一人暮らしにはそれだけの費用をかける価値があると考えます。
当然リスクもありますが、親元を離れ自分だけの力で生き抜く力を養うために、私は人生のどこかで一人暮らしを経験することを強く勧めます。