物件の構造 -鉄筋コンクリート(RC)-

こここでは「RC構造住宅」とも言われている鉄筋コンクリート住宅の特徴を初め、そのメリット、デメリットについて見ていくことにしましょう


鉄筋コンクリートとは

RC(鉄筋コンクリート造)を簡単に説明すると、文字通り鉄筋とコンクリートを組み合わせている構造の建物です。RCとは「Reinforced Concrete」の頭文字を取ってあり、翻訳すると「コンクリートによって補強されている」となります。すなわち鉄筋をコンクリートで補強している建物ということになります。一般的に10階建て未満のマンションを建てる場合に多く用いられる構造でしたが、近年では高強度のコンクリートが開発され、高層マンションの構造などにも用いられるケースが増えてきています。


メリット① 耐久性

鉄筋コンクリート造の建物は一度建てると数十年から100年以上も住み続ける事ができます。これはコンクリートの強い圧縮力と鉄筋の強い引張力の組み合わせによって可能になるものです


メリット② 耐震性

鉄筋コンクリート造りは柱や梁などに鉄筋やコンクリートを使うのでとても強度が高く、建物全体も6面体構造になりますので、強度は抜群で強い耐震性を発揮します。

       

木造ではツーバイフォー工法も耐震性に優れていますが、やはりRC造の方が耐震性は上です。


メリット③ 気密性・断熱性

断熱性と気密性が高いので冷暖房の効率がよくなり、これが省エネにつながります。

マンションなどに住まれた経験のある人は分かると思いますが、冬でも一軒家に比べると断然暖かいですよね。あれはマンションが鉄筋コンクリート造であり気密性が高いためです。

               

メリット④ 耐火性

コンクリートは不燃材料です。したがって家全体が耐火構造のようなもので火事に強い建物だと言うことができます。

ツーバイフォー工法も建物を面で作っていくため耐火性は比較的高いのですが、やはり不燃材料である鉄筋コンクリートには勝てません。


メリット⑤ 防音性

コンクリートが外部からの音エネルギーを遮断しますので、外部の騒音が入ってきにくくなり室内の静粛性が上がります。

また、家の中で楽器などを弾く場合にも外部に音が漏れにくいです。


デメリット 建築費・家賃が高い

木造に比べて材料が高いため建築費も高くなります。

木造の場合に比べて坪単価が20万円くらい高くなるのが相場です。具体的に言うと坪単価は約60万円〜100万円くらいになります。

したがって当然家賃も木造に比べて高くなります。


総評

以上の様に、防音性・耐久性等全てにおいて木造より優れているのがRC構造です。唯一の欠点としては比較的家賃が高いという事のみです。

もしお金に余裕があるのであれば、当然木造よりもRC造を勧めます。


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