ここでは賃貸物件から退去する際にかかる費用について紹介します。退去というと引越しに関する費用や新居に関する費用にばかり気を取られますが、退去すること自体にも費用がかかります。事前にお金を用意するためにも、事前に自身の状況に照らし合わせ、ご確認ください。
大きなゴミは粗大ゴミとして処分する必要があります。この粗大ゴミとして処分する際には、ゴミ捨て場に置くだけでは引き取ってもらえません。粗大ゴミの処分方法は地域によって異なりますので、その地域の市区町村のホームページなどで確認するか、市役所等に確認を取りましょう。東京を例にしますと、ホームページ上から申し込みが出来、指定の記入欄に記入し、処分する物品を選択します。そして、粗大ゴミ処理券をコンビニなどで購入し、貼り付けてゴミ置き場に置くのが一般的です。
なお、次に紹介する家電リサイクル対象商品、および、パソコンは処理方法が異なりますので、ご注意ください。1件あたりの処理費用は大きさによって異なります。一人で荷物の持ち運びが出来ない場合は、問い合わせるようにしましょう。
一部の家電は、家電リサイクル法により、>特殊な処理方法をする必要があります。粗大ゴミのように処分することはできません。具体的には、申し込んだ後に回収業者に引き取りに来てもらい、お金を支払う必要があります。対象となるのはエアコン、テレビ、冷蔵庫や冷凍庫、洗濯機や衣類乾燥機です。サイズやメーカーによって処理費用が異なります。数千円と、決して安い額ではありません。
また、処理費用だけでなく、運送会社が持ち運ぶ費用も負担する必要があります。この額も数千円するため、結構な出費になります。もし、新しい家電を買い、その引き換えに古い物を持って行ってもらう場合は、処理費用だけで済む、もしくは格安の運送費用で済むことが大半です。家電量販店が古い物を持ち帰ってくれます。このため、あえて処分すべきものを引越し先に持っていき、引越し先で新しい家電を買い、古い物を持って行ってもらった方が、処分に関する運送費用がかからず費用がお得になります。もっとも、引越し費用に少しは上乗せされますので、最終的にお得感は和らぎます。必要になるのは処分費用と運送費用。処分費用は安くならず、運送費用は場合によっては安く済むとお考えください。
パソコンやパソコン用ディスプレイの処分は別途費用が掛かることがあります。PCリサイクルに関する取り決め(3R政策、「資源有効利用促進法」)があり、パソコンを処分するのにルールがあります。新しいパソコンであれば、たいていはPCリサイクルマークのシールがパソコンのどこかしらに付いており、そのマークがあれば無料で販売したメーカーに引き取ってもらえます。つまり、費用はかかりません。メーカーに送る際には、無料で送ることのできる着払い用の配送伝票が届きますので、配送に関しても無料です。逆に、古いパソコンの場合は、PCリサイクルマークが付いていないため、有料でメーカーに引き取ってもらう必要があります。これらの引き取りに関しては、メーカーのサイトにて手続き情報が書いてありますので、そちらをご覧ください。
賃貸物件から退去する際に、部屋の状況に応じてお金を支払う必要が出てきます。部屋を汚く使用していたり、破損させていた場合、その費用がかかります。賃貸契約を結ぶ際に、敷金を払っている場合は、敷金からまず引かれ、敷金で足りない場合は追加で費用がかかります。敷金は地域によっては敷引きなどとも呼ばれます。もし、入居時に敷金が0円で入居している場合は、この退去時の費用が必要になることを頭に入れておきましょう。
敷金を払っている場合は、ペットを飼ったり、タバコを吸ったり、室内の破壊行為をしたりしない限り、敷金内で費用が収まるため、追加の出費はありません。逆に、敷金の一部が戻ってくる可能性があります。